5月5日、6日とSPACE K 代官山で行われたトークショーに行ってきた。
水本俊也さんをMCに、東日本大震災の復興支援活動をされている写真家の方々のリレー形式のスライド&トークが披露された。
残念ながら上野祥法さんの回には間に合わなかったが、村山嘉昭さん、遠藤和秀さん、安田菜津紀さん、片岡和志さんと精力的にご活躍されている方々のお話をじっくり間近で聞くことができ、多くの学びと素晴らしいエネルギーをいただくことができた。
それぞれの方の語りが、感情を動かす言葉に満ちていて、聞いているだけで胸が一杯になった。とくに、安田さんの優しい語りには、辛いことと向き合いながらも前に進もうという強い生きるエネルギーを感じて、自然と涙が流れた。
また、今回フォトドキュメンタリー・フォトジャーナリズムの放つパワーを改めて感じた。使命感をもつ写真は、”本物”が放つ熱を帯び、見る者の心にその温かさや時に痛いほどの熱さを届けることができるのかもしれないと思った。
そして今回僕がとくに感銘を受けた1枚は、遠藤さんの写真。追悼の集会で天国へのメッセンジャーとして放たれた鳩たちがサーチライトを浴びて、まるで天使のように舞い上がる写真。それを撮るに至った物語も素晴らしくて、今でも網膜に焼き付いている。