写真論

次の一歩

Sence of Distance

先週の土曜日、日本写真学院で行われている「Sence of Distance」の展示(4/3〜4/16)に合わせて企画されたトークセッションに参加してきた。
講師はアートシーンの最前線で活躍されている河西香奈さん(KANA KAWANISHI GALLERYディレクター)、大和田良さん(写真家)、田中義久さん(グラフィックデザイナー、Nerhol)、濱中敦史さん(twelvebooks代表)。
1講師につき30分という持ち時間のセッションで、濃厚なトークが交わされあっという間に時間が過ぎてしまった。

僕にとって、特に次の一歩のために勉強になったことは以下のとおり。

  • 自分の個性を活かしつつ、様々な切り口から複数の作品をつくるといい。というのも、自分の中でいいなと思うものとギャラリーや顧客側がいいなと思うものではギャップが生じるからだ。そして、発表の順番も気を使った方がいい。最初は社会に理解されやすいものから発表し、ある程度注目を得てから難解だけれど自分がどうしても表現したいような作品を発表する。最初から難しい作品を発表しては、例え実は面白いものでも素通りされてしまう可能性が高い。
  • ギャラリーと契約を結ぶための方法としてはいくつかあるが、グループ展や貸し画廊での個展など、とにかく作品を世に出し自分の世界観を発信し続けるといい。また、キュレーターや批評家などにメールで自己プロモーションを行ってみる方法も有効かもしれない。
  • 売り込みは、作家との関係が濃厚で入り込む余地が少ないギャラリーより、常に新しい情報を求めている雑誌などのメディアの方が話を聞いてくれる可能性が高い。例えばヨーロピアンフォトグラフィーとか、日本でまだ取り扱いのない雑誌の編集部に売り込んでみるのは有効かもしれない。
  • 国によってニーズの高い作品のテイストは違う。フランスだったら情緒的で儚いもの、オランダだったらカラフルな感じのものなど。
  • 5年先、10年先を見据えながら、長期的なビジョンを持って活動した方がいい。ギャラリーや出版社などのマネジメント側からしても、30年とか長期間一緒にやっていけるアーティストと組みたい。
  • 写真が既に日常に落ちている技術になった今、従来の”写真”にとらわれず、自分が本当に成し遂げたいことは何なのか考えて表現することが重要。

また、「Sence of Distance」の展示では、自分の個性ととことん向き合った宮井結美さんの作品と、サルスベリを生々しく捉えたSatokonnoさんの作品が特に印象的だった。

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